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対症療法を超えて

脳幹を圧迫する頭の角度(Angle)がある? めまい、耳閉感、聴力低下…メニエール病を引き起こした「頭蓋-頸椎角度」の事例

最近の研究では、メニエール病症状の背景に頭蓋頸椎角度異常が潜んでいる可能性が報告されています。
「部屋がぐるぐる回って、耳が詰まって、耳の中からウィーンという音が1日3回も襲ってきました」
40代の放送人Aさんは、メニエール病の診断を受けた後、4ヶ月間すべての標準治療を受けました。利尿剤と血液循環改善剤を服用し、減塩食を徹底的に守り、前庭リハビリテーション治療も地道に受けました。しかし、症状は全く良くなりませんでした。

小さな筋肉一つがめまいを引き起こす:脳の感覚統合を乱す後頭下筋群

「5年間めまいに苦しんできましたが、MRI、CT、耳の検査すべてで異常なしと言われました。医師はストレスのせいだと言いますが、家で休んでいてもめまいがします。頭を動かすだけで世界がぐるぐる回り、歩くたびに中心を取るのが難しくて本当につらいです。」
「朝起きた時から浮動感があります。首を回すたびに中心が揺れて、首がこわばります。頭痛や羞明、耳鳴りまで出てきて日常生活が不可能になりました。病院では異常がないとしか言われないのですが…」
このように複合的で深刻な症状であるにもかかわらず、MRI、CT、耳の検査、血液検査など様々な検査で特に異常が見つからないか、ストレスや心理的な問題だと言われることがあります。

体が浮くようなめまい?脳が誤った情報を受け取っています

「歩くたびに床がずぶずぶと沈む感じがするんです」
「体がふわふわと浮いているようで、バランスが取れません」
「まるでお酒に酔ったようにふらついて、壁を掴んで歩かなければなりません」
めまい患者さんがよく訴える症状です。MRI、CTの検査では「異常なし」と診断されても、日常生活は依然として不安定な平衡感覚によって崩れていきます。一人での外出が怖くなり、人混みを避けるようになり、毎日繰り返されるめまいのために生活の活力を失っていきます。
浮くようなめまい、本当に原因がないのでしょうか?

浮動感、非現実感、目のかすみとぼやけた視界、離人症、ブレインフォグの隠れた原因と治療

視界がぼやけたりかすんだりしながらめまいがして浮動感、非現実感、離人症、ブレインフォグを特徴的に訴えるケースがしばしば見られます。
頭が重く圧迫感を感じたり、頭の中に何か詰まっている感じや押しつぶされるような感覚などの症状も訴え、ぼんやりした頭、めまい、頭痛、眼球の奥の痛みなどを伴うこともあります。ぼんやりした感じが続き、単語や記憶がうまく浮かばず、集中して何かをすることが難しく感じられます。本を読むことができず、普段楽しんでいた自転車運動や車の運転ができないほどだと話します。
目に見えるものが非現実的に感じられ、まるで夢の中にいる気分だと言います。

耳閉感・聴覚過敏を伴うめまいの隠れた原因と治療

回転性めまい(vertigo)、眩暈(dizziness)、平衡感覚異常を経験する多くの人々が、耳閉感、聴覚過敏、聴力低下、耳鳴りのような耳症状を伴っています。
「室内でとても小さな電磁波のような音が非常に気になるほど聞こえ、屋外では各種音がビリビリと裂けるように聞こえました。耳が詰まった感じもあり、耳の中がかゆくチクチク刺すような感じもありました。眠れないほど電灯、ノートパソコン、家電製品から出る電磁波音がとても気になり、薬も処方してもらって服用してみましたが効果がありませんでした。」

前庭神経炎、ぐるぐる回るめまいの隠れた原因は頭蓋頸椎不安定症

前庭神経炎とは、突然激しいめまいを感じ、吐き気、むかつき、嘔気を伴い、バランスを取ることが困難になる疾患です。前庭神経の炎症により発生すると知られていますが、原因が明確に解明されているわけではありません。対症的な薬物治療で回復を期待しますが、めまいや随伴症状が完全に消失せず、持続的に現れる場合が多いのです。
果たして前庭神経炎とめまいは寛解が困難な疾患なのでしょうか?

痛風発作を引き起こす尿酸結晶と痛風治療法

痛風発作の真犯人は尿酸結晶です。繰り返される痛風発作が解消されるためには、尿酸結晶が溶解して除去されなければならず、再発の悪循環を断ち切るためには「尿酸結晶化イベント」を予防しなければなりません。
尿酸値が高くても尿酸結晶が形成されなければ痛風には移行しません。逆に尿酸値が低くても尿酸結晶が形成されれば痛風発作が始まります。時間が経過して発作が治まっても、尿酸結晶に感作された免疫系は炎症状態を維持するため、尿酸が結晶化しようとする兆候が見られると、再び痛風が再発することになります。

尿酸が多く作られ、排出されにくい理由(尿酸値調節のための基礎知識)

高尿酸血症は血中尿酸値が正常より高い状態です。尿酸の正常範囲は女性の場合6mg/dl以下、男性の場合6.5~7.0mg/dl以下とされています。成人男性の場合、体内に約1200mg程度の尿酸が存在し、女性の場合はその半分程度です。尿酸は水溶性ですが、水に溶けない尿酸結晶が体内に沈着している場合、つまり痛風を患っている場合には、尿酸値が体内の実際の状態を反映できないことがあります。

186編の研究論文で明らかになった漢方薬が血中尿酸値を低下させるメカニズム

漢方生薬56種類と漢方処方52種類を研究した10編の臨床試験と、186編の疾患モデル動物試験(in vivo)および試験管試験(in vitro)の論文を総合すると、漢方薬が複数のターゲットと経路を通じて血中尿酸値を低下させることが明らかになりました。主な機序は尿酸合成、尿酸輸送、炎症、腎線維化、酸化ストレスに関連しており、一つずつ見ていきましょう。

頭蓋内圧上昇と頭蓋頸椎不安定性

頭蓋内圧や脳圧の亢進、または頭蓋内高血圧の症状をお持ちの方が頻繁に来院されています。目の奥から頭痛が発生したり、心臓の鼓動に合わせて聞こえる拍動性耳鳴りがあったり、悪心、嘔吐、めまいを訴えられます。一晩中横になっている姿勢では脳浮腫がさらに悪化する可能性があるため、朝起きる時に頭痛があり、咳をする時や頭を下げる時のように頭蓋内圧を増加させる行為によって頭痛がさらに悪化するともおっしゃいます。また、首、肩、背中部位の痛みが多く、視神経浮腫による羞明や目のかすみといった眼症状を伴い、耳鳴り、ジストニア、斜頸、後頸部痛などの症状を訴えられます。